青空ちゃんギャラリー
苦しい工作その20-空冷VW HIDへの換装(5)
注意!
このページを見て真似をしたことで起きたトラブル等は当方では一切責任を持ちかねます。各個人の責任の元で作業してください。
ここからちょっと写真無いですけれど、同じように右側の配線をします。そしてヘッドライトを取り付けようとしたときに違和感を感じました。すっぽりとヘッドライトが収まらないのです。左側は特別違和感なかったのですが、どうやらバルブの後ろとヘッドライトハウスが当たっている模様・・・。
そこで、左右のヘッドライトを入れ替えてみると、今度は左側が収まらないのです。原因は事故のため、右フェンダーがおそらく変形しているのでしょう。光軸調整のビスの調整位置が左右のヘッドライトで非対称になっています。よって、バルブの後ろの出っ張り具合が左右のヘッドライトで変わってしまい、右に付いていたヘッドライトの方が出っ張っている事になるようです。
ライトを取り付けたり外したり、点灯したりを繰り返していると、左スモールが点灯しない。「あれ、接触不良かな?後で点検だな。」と思い、ヘッドライトを点灯させたところモクモクと煙が出てきました。慌ててスイッチを切り、バッテリーから線を抜いて、状況を確認したところ、スモールの電源線が、ショートしたらしく、その線の被服が感染に溶け落ちておりました。
スモールの電源線周辺にあった線も焦げたり溶けたりしており、それを修理するという、別の作業が発生。今更ながら、スモールの配線は、63年式ではヒューズボックスを経由せず、直接電球ソケットにつながっていることを発見し、ヒューズを新設しました。何という危険な設計でしょうか・・・。
何とか配線の修理を終えて、ヘッドライトが収まるようにしなければならないので、写真の赤丸の辺りを凹ませるという荒技を行うことにしました。
当て木を使ってハンマーで叩いてみましたが、全く凹まず、ホームセンターで使えそうな物を物色し、長くてちょっと太めのボルトをノミのようにハンマーで叩いて凹ませました。光軸も狂っていたので、調整することも考慮し、かなり叩きました。念のため左右両方のヘッドライトハウスを凹ませました。
そして、ようやくHID取付完了!テスト点灯~。青白い光がまぶしいです。光軸も最初に撮影した画像を参考にあわせます。
しかし、事故の影響で右側は調整範囲ギリギリまでずらしてもちょっと低い気も・・・。仕方がないので左側もそれにあわせるように調整。
正面から。明るすぎてフレアが出てしまっています。本当は露出を統一して撮影しなければ厳密な比較は出来ませんが、明るくなったのは明白です。
個人的には4300ケルビンでも白すぎますね。
それではテスト走行へ。外灯のない山道をのんびりドライブ。車の走行量も少ないので自分のペースで走れました。
写真はロービームでの走行。かなり明るくなりましたが、このような道路条件では、前方の様子ははっきりは分かりません。
ハイビームへ切り替えます。かなり視界が良くなりました。これが本来の使い方なので、まぁ良い感じではないでしょうか。
取説では、コンバージョンキットの場合、ロービームに比べてハイビームが暗く感じる場合があるそうですが、私の場合はよく分かりませんでした。ハロゲンの時より格段に視界が良くなったので満足です。
今回のHIDテスト結果は大満足のまま終了。後は配線の整理をするだけです。
写真は左側の配線。付属のブラケットの穴サイズがフェンダーを留めているボルトより一回り小さいので、ドリルで広げました。
配線の加工をしたので今後保証が効かない等はありますが、夜の田舎道も今までより安心して走行できます。これで眩しくて迷惑な車の仲間入りです。(笑)あとは加工したところが燃えたりしないことを祈ります。
HIDの実力を実感いたしました。高年式のようにレンズの前に何もなければさらに効果がありそう。これにマルチリフレクタのレンズと組み合わせると、かなり有効かと思います。
おわり