空見る三角窓
公約違反のロードヒーティング
ロードヒーティング、それは雪が積もったり凍結した道路を燃料等を使用して地中より暖めて溶かす装置です。それが今使用を次々中止しています。
私が子供の頃、雪道を走る車は皆スパイクタイヤを装着しておりました。実際私が免許を取った頃はすでに使用禁止になっていたのでどの程度か解りませんが、使用されていた方の話ではスタッドレスタイヤなどとは比較にならないほど「良く効いた」そうです。
ではなぜ、それほどのものが使用禁止になったかというと、雪が溶けてアスファルト路面が露出した所では、金属製のスパイクによってアスファルトが削られてしまい、それが粉塵となり雪が黒くなるのです。道路の横に積もった雪が黒い。私の小さい頃はごく当たり前の光景でした。
雪は本来白いものなので黒いと見栄えが悪い。そして環境や健康にも影響があるかもしれない。そんな理由からピンのないタイヤ、いわゆる「スタッドレスタイヤ」が誕生しました。もっと細かいこといえば、スパイクタイヤが登場する前にはスノータイヤというものがあって、当然ピンがないだけではなく、今では想像付かないほど効かないものだったそうです。よってスノータイヤをはいても大概はチェーンを装着して走るのが一般的だったといえるでしょう。
スノータイヤに比べ技術革新によりかなり性能が上がったとはいえ、凍結路面での性能はやはりスパイクタイヤにはかないません。よってスパイクタイヤ禁止条例は猛反対に遭うわけです。そこで行政はロードヒーティングや除雪体制を強化することを条件にスパイクタイヤを禁止する条例を成立させたのです。
その結果私の子供の頃とは比較にならないほど、過剰な除雪体制で札幌市の幹線道路の多くは路面に雪がない状況が多くなりました。そのおかげでスタッドレスタイヤでも何とか走行可能な状況になっていると思います。
ところが近年、行政は財政見直しを理由にロードヒーティング使用停止、除雪指針の変更に踏み切っております。私は言いたい。
公約違反だ!!
「除雪体制を縮小するならばスパイクタイヤ復活を認めるべきだ」
粉塵が出にくいスパイクタイヤを開発して走行性能が上がれば、今のスタッドレスにあわせた過剰な除雪体制をやめてもらって全く困りまらないのです。行政はなぜスパイクタイヤを禁止させたかを十分に理解すべきでなのす。