空見る三角窓
意外と疲れないのです。
ワーゲンって古い車だし、乗り心地悪そう。そう思うかも知れません。私も初めての人を乗せるときは、「揺れるので気持ち悪くなったら、すぐ言ってね」と言うようにしています。でも本当はそうは思っていません。この車、長距離のってもあまり疲れないのです。信じられないかも知れませんが・・・。とは言っても乗り心地がよい車、とは断言は出来ません。感じ方は個人差(古い車なので個体差も・・・)があるので思いの外良い、という表現が当たっているでしょう。
シートは一般的なセダンと違い座面が高いので普通の椅子に座っているような感じです。 バケットシートじゃないのでホールディング性は確かに悪いでしょうけど、案外座り心地はよいです。シートに深く腰掛け、3点式シートベルトで体をきちんと固定して運転すると長距離運転でも疲れが意外とでません。
私は腰痛持ちなのですが、個人的見解では純正のローバックシート(ヘッドレストのないシート)が国産のセダンに乗るよりよっぽど快適です。
そして、青空ちゃんは国産カヤバのガスショックに交換してちょっと固めの足回りになっていますが、オリジナルはオイルショックですから、4輪独立サスペンションと扁平率の高いタイヤと相まって乗り心地向上に貢献しているのでしょう。
これが第2次世界大戦前に基本設計のされた、60年以上も前に作られた車だということは驚きです。確かに細かい欠点はたくさんあるのですが、大衆車としては驚異的な完成度と言えます。当時は交通渋滞などというものはあまり無かったでしょうから、かえって巡航速度で長距離走る方がこの車には合っているのかもしれませんね。