ねこの窓の向こう側:北海道・札幌で走り回るかぶと虫・「青空ちゃん」他空冷VWの話題を発信中!
TOP > 空見る三角窓 > リサイクル法って・・・

空見る三角窓

リサイクル法って・・・

 自動車リサイクル法なるものが施行されました。資源の有効活用はとても大切な物です。しかし、この法律の金額設定がどうも不透明でなりません。一体どのような基準で決められているのでしょうか?非常に謎です。

 我が青空ちゃんは1963年式 排気量1192cc 車体重量780kg のセダン。当然エアバックや、エアコンもありません。今回リサイクル法にて請求された金額は11、090円、手数料1,000円の合計12、090円です。ちなみに平成10年式のジムニーワイド乗りの友人の話では、8,000円はかからなかった記憶があります。この差はなんでしょうか?

 「シュレッダーダスト、エアバッグ類、カーエアコン用フロン類の、3品目の引取りとリサイクル・適正処理を自動車メーカーや輸入業者に義務づけることにより、既存のリサイクル・処理システムを健全に再生させるとともに、環境保全を一層進める目的で成立したのが自動車リサイクル法」

と自動車リサイクル促進センターのHPには書かれております。ではエアバックもエアコンもないワーゲンが、エアコンのついているジムニーより高いという事はどういった事なのか?車重にしても排気量にしても、車両の体積にしても大差ない車ですので、残るは「シュレッダーダスト」の違いという事になります。

 ではシュレッダーダストとはどんな物か同HPによると

「解体自動車を破砕し金属その他の有用なものを分離しこれらを回収した後に残存する、プラスチック・ゴム・ガラスなどの「自動車の破砕残さ」のこと」

という事らしいです。しかし、ゴム部品は大差ないにしても、低年式のワーゲンなど、プラスチックの部品の使用数は現代車に比べて遙かに少ない鉄の塊です。ガラスのサイズにしても面積の小さいこの車・・・。不思議でなりません。

 誰がどうやって料金決めたんでしょう??メーカーが存在する場合はメーカーが考えたのでしょうか。フォルクスワーゲンジャパンのHPには空冷車の項目がなかったのでどうなってるんでしょう。エアバック&エアコンなしのゴルフと比べてさほど値段が変わらないので妥当な金額なのかもしれませんが。それにしてもシミュレーションで計算して出したとしてもジムニーワイドとの差が大きい・・・。スズキやトヨタのリサイクル料金表を見ると古い車のほうが安く、SJ30など2ストジムニーならば4,000円、’62年式クラウンでは5,000円(エアコン無しの場合)切っていたりします。なぜ外車は高いのでしょうか?本国に送る送料ですか??料金が高いから言っているのではなく、他メーカーと比較して差が大きいの理由が知りたいです。

 さらに友人の高年式が車検から帰ってきましてリサイクル料金を聞いたところ、約8,000円だったそうです。プラスチック部品が少ない、低年式の方が安い事はあっても、高くなる事など普通考えられません。友人の車はヤナセのディーラーもの、青空ちゃんは平行輸入車ではありますが、そのような理由で価格が大幅に変わるのでしょうか。

 そもそも資源の有効活用が再処理によってのみ可能というわけではないでしょう。昔、日本では牛乳瓶やビール瓶などをお店に持って行けば10円程度(モノによって異なる)換金して引き取ってくれました。これを洗浄して再び利用するのです。よく私もジュースの瓶などをお店に持って行ってお金に換えてお小遣いにしてました。
 そう考えると、わざわざ再処理して違う製品にする必要は必ずしも無い、と思います。ワーゲンのような旧車の場合、愛好家達にしてみれば廃車は宝の山です。「この年式のその部品」をほしがる人はたくさんいるはず。おそらくうちの青空ちゃんにしても廃車にすれば腐ってたり、劣化していたりして使い物にならない部品以外は何も残らないでしょう。これぞ理想的な循環システムだと思いませんか?
 私たち旧車乗りは中古部品が本当に大切なのです。そのままはずして、そのまま自分の車に組み付ける。汚すのは自分(もしくは作業者)の体と衣類と洗浄(洗濯)する水とその他少々です。

 一方再処理するには多くのエネルギーが必要です。解体する機械を動かす燃料、別の形態にするために解かしたりする熱を発生させるための燃料・・・。どうです?これが一番環境に優しい循環システムだと思いますか??私にはそうは思えません。これはあくまでも国やメーカー側の環境対策のアピールにすぎないと思えてしまいます。
 ただ、無加工で再利用するにしても、取り外すには手間暇かかります。人件費もかかる。当然機械を使えばエネルギーは必要。保管する場所も確保せねばならない。部品を綺麗にするために洗浄すると洗剤や水も必要。その辺りも考慮せねばなりません。コスト面ではスクラップにした方が安いでしょうね。

 純粋に資源の有効活用を考えるとき、この自動車リサイクル法が無難なシステム(完全という事はあり得ない)だったのか?と考えると私は詰めが甘かったといわざるを得ないと思いますよ。ま、法律なんてそんなもんかもしれませんけどね。


空見る三角窓・目次へ

TOPへ戻る

Copyright(C) neko-jarashi. 1998,2008. All rights Reserved