空見る三角窓
非力ですか??
エンジンのスペックとして、34馬力というのはどう感じるでしょうか??「パワー足りない」と普通思いますよね。私も昔はそうでした。現在の国産車では100馬力を越える車は珍しくなくなってますし、軽自動車だって64馬力です。
しかし、ワーゲンの場合、最高でも1600ccで50馬力、1200ccだと25~34馬力位しかありません。こんなので坂道登れるのだろうか??鉄のかたまりなのに・・・。ワーゲンといえば鉄板が厚いことで有名みたいで、私もそう認識しておりました。と、言うことは車体重量が重たい、そう思っていました。
でも青空ちゃんの場合、車体重量は760kg程度(1303Sで890kg)と非常に軽い部類に入り、搭載されている1200ccエンジンのトルクは8.4kg-m/2000r.p.mです。最大出力は3600r.p.m時に34馬力と低回転型のエンジン設計です。
ミッションのギヤ比は1速2速はトルク重視のセッティングで、3速4速は高速重視のセッティングになっており、普通の車で言う3速と4速の間くらいが実際の3速、4速と5速の間くらいが実際の4速のギヤ比になっています。
この低回転型エンジンに上記のトランスミッション、そして15インチタイヤの組み合わせによりカタログデータからはちょっと想像出来ないくらい、以外とキビキビした走りをもたらします。
私が購入したとき、低年式のデザインが好きだけどこのエンジンはちょっと非力かも・・・。と思いましたが、いざ乗ってみると結構よく走る!しかも実は後から解った話ですが、エンジンのクランクシャフトが摩耗してガタが有ったにもかかわらずです。1200cc用補修部品は新品パーツがほとんど手に入らないため、中古のクランクシャフトや、ベアリングを使用し、セミ・オーバーホールしてもらったのですが、その後さらに快適に仕上がり、かなり力強さを感じます。
現代の車に比べると確かにパワーが足りないかもしれません。確かに峠を走ったりするともう少し力がほしい気もします。でも普通に乗るには全く不自由していません。元気いっぱい走ってくれるのです。初期のワーゲンに積まれているエンジンは解らないですが、私はこのワーゲンの1200ccのエンジンが大好きです。